新春特別市民公開講座は雪の中、大勢の皆さんにお越いただきました
去る1月14日(土)、新春特別市民公開講座を開催致しました。旧武石村ご出身の北里大学病院呼吸器外科 佐藤之俊(さとう ゆきとし)教授のご講演「がんの時代を生きる~長寿とがんの話~」と、休憩をはさみ上田市立丸子中央小学校合唱クラブの皆さんの発表、新春にふさわしく二部構成と致しました。
当日はこの冬一番の寒波襲来により、上田・丸子地域も朝からあいにくの雪になりました。そんな悪天候の中、佐藤教授の講演を楽しみにされていた皆さんで客席は埋まり、素晴らしい講演会のスタートとなりました。佐藤教授からは、がん、特にその中でも専門である肺がんについてのお話を賜りました。肺がんを見つけるのに適した検査方法(CTスキャン)や、早期発見早期治療の大切さ、そのために人間ドックやがん検診なども有効で、いわゆる健康に対する投資が健康寿命を延ばしていくことにつながることをご講演いただきました。一般的に言われているがんを防ぐ12カ条も大切だが、一番大切なのは正しい知識を知ったり自分の状況を知ることである、とも話されました。
北里大学病院呼吸器外科 佐藤之俊教授
医学の進歩により、現在行われている肺切除などの手術も、胸部に3または4か所の1センチ~1.5センチぐらいの穴を開けてそこから器械を入れてモニター画面を見ながら手術をされる胸腔鏡手術が主流とのこと。実際に手術機材サンプルをお持ちいただき、机の上に並べて観客の皆さんに手にとって触っていただきながら、それらの機材の性能のすごさを説明されました。
机に並べた手術機材サンプル
観客の皆さんも、直接機材に触りながら、佐藤教授や機材をお持ちいただいたコヴィディエンジャパン(株)様にいろいろ質問しながら医療の進歩に感心されていました。佐藤教授の講演を聴いて、とても勉強になったり元気をもらえた、という声があちこちで聞かれました。
15時から10分間の休憩をはさみ、引き続き丸子中央小学校合唱クラブの皆さんが発表されました。丸子中央小学校合唱クラブの皆さんは、次週の大切なコンクールを控えての猛練習のさなか、時間を作って発表いただきました。この日は36名の皆さんにお越しいただき、顧問の柳澤先生の指揮のもと全7曲を披露されました。
プログラム
1.お陽様になって 2.いっしょけんめい 3.からすかねもんかん三郎(重唱) 4.ほたるこい(重唱) 5.いのちの歌 6.前へ 7.帰りの会のサンバ
7曲目の「帰りの会のサンバ」は、合唱クラブの皆さんが踊りながら歌い、会場からも手拍子が自然とわき上がり、とても盛り上がって楽しい時間となりました。
最後は、会場の皆さんと一緒に「ふるさと」を歌い、和やかな雰囲気で発表が締めくくられました。のびのびとした素晴らしい歌声に観客の皆さんも感激され、元気をもらってとても良かったと涙ぐむ方も見られました。
今回の市民公開講座は70名近い観客の方にお越しいただきました。観客の皆さんからのアンケートでは、皆さんにとって勉強になったり、元気がもらえた、有意義な素晴らしい会だった、とのご意見をいただきました。次回の市民公開講座も市民の皆さんに喜んでいただけるよう、企画いたします。