診療科のご案内

消化器病センター

消化器病センターのご紹介

当センターでは、消化器内視鏡検査・治療及び気管支鏡検査を行っています。

特殊光観察(NBI)可能な光源システムを導入し、電子内視鏡スコープを用いた上部消化管内視鏡、大腸内視鏡による観察・精査(拡大内視鏡、超音波内視鏡)が可能です。また内視鏡を用いた治療(各種消化管出血の止血、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP)、胃瘻造設、内視鏡的静脈瘤硬化療法(EIS)、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)など)を行っています。必要に応じて、カプセル内視鏡を用いた小腸検査も施行しています。

苦痛の少ない内視鏡検査のために

内視鏡

  • 音楽を流し、挿入時の姿勢を工夫したり検査中お声掛けをすることでリラックスできる環境を整えています。
  • 通常観察用には画像が良好で従来より苦痛が少ない直径7.9mmのスコープを用いています。
  • 希望される方には検査中画像をモニターでご覧頂くことが可能です。
  • 鎮静剤を用いる方法:静脈から薬を投与することで、半分眠ったような状態で検査を行います。検査後1時間程度リカバリールームで休憩をとってから結果をご説明し、終了となります。検査後ご自分での車の運転はできませんので、往復は他の交通手段をご検討ください。
  • 検査室細径スコープを用いる方法:通常観察用よりさらに細い直径5.0mmのスコープを用いて検査することも可能です。ただし、バリウム検査や他院での検査結果から精密検査が必要な方にはご利用頂けません。

 

挿入方法

  • 鼻から挿入:局所麻酔をして鼻からスコープを入れて観察します。ただし鼻中隔が曲がっている方や鼻の小さい方などでは痛みが出たりスコープが通過しない場合もあります。
  • 口から挿入:スコープが細いためのどの違和感が軽減されます。吸引や送気など含め操作性に違いがあるため多少時間がかかる場合があります。

大腸内視鏡検査について

大腸準備室

  • 外来で検査を受ける場合、患者さんのプライバシーに配慮しトイレ・ソファーベッドのある個室をご用意しています。
  • 当院では通常、直径11.8mmで拡大観察機能を搭載した細径大腸内視鏡検査を用いています。併せて検査時に使用する気体には二酸化炭素を使用し、痛みや張りを最小限に抑えた検査を行っています。
  • 前処置をおこなう際に飲んで頂く下剤は新しいタイプを採用し飲みやすさ、服用量の減量に工夫をしています。
  • リカバリールーム腹部の手術後の癒着などによりどうしても痛みを伴う場合は、鎮静剤を用いての検査も可能です。検査後1時間程度リカバリールームで休憩とってから結果をご説明し、お帰りになって頂きます。検査後ご自分での車の運転はできませんので、往復は他の交通手段をご検討ください。
  • どうしても内視鏡での観察が困難な特殊ケースでは、CTコロノグラフィーでの検査も可能です。前処置を行い肛門から空気を注入したうえでCT撮影を行い、20~30分程度で仰臥位、腹臥位で撮影して終了します。画像を再構築することで大腸を立体的に観察しますが、画像処理に時間がかかりますので、結果のご報告は後日になります。

嚥下内視鏡検査について

高齢のため、あるいは脳血管疾患後遺症等により嚥下機能の低下が疑われる場合、言語聴覚士と協力し経鼻内視鏡を用いて下咽頭~喉頭の状態を確認したり、水分や食物を用いた機能評価を行っています。これにより経口からの必要な栄養摂取が難しいと判断された場合、胃瘻造設を行う場合があります。

消化器病センターの概要

年間検査件数 2023年度(2023/4~2024/3)

上部消化管内視鏡検査 8,546件
大腸内視鏡検査 1,299件
内視鏡処置・治療 675件
小腸カプセル内視鏡検査 13件
嚥下内視鏡検査 30件

設備

スコープ 上部消化管 15本
上部拡大内視鏡 2本
下部消化管 4本
自動洗浄機 6台
検査ベッド数 4台
リカバリーベッド数 10台
大腸前処置室 4室

スタッフ

15名:(消化器内視鏡技師7名、看護師4名、看護助手3名、医師事務作業補助者1名)

*当院では、日本消化器内視鏡学会より作成された洗浄ガイドラインを順守し高水準消毒を実施することで、患者さんが安心して検査を受けられるよう清潔な器具を提供しています。

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