医療リハビリテーション科
理念
地域の皆様の自分らしい生き方と張りのある充実した生活のために多角的で温もりのあるサービスを提供いたします。
リハビリテーション科スタッフ
- 理学療法士(PT):22名
- 作業療法士(OT):8名(発達外来:2名)
- 言語聴覚士(ST):6名(発達外来:2名)
認定資格(2025年1月現在)
- 理学療法士、作業療法士臨床実習指導施設
- 臨床実習指導者講習会修了者:理学療法士14名、作業療法士3名
- 認定理学療法士:7名 (管理運営:1名、運動器:5名、呼吸:1名)
- 3学会合同呼吸療法認定士:2名
- 終末期ケア専門士:2名
- 腎臓リハビリテーション指導士
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
- 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
- 摂食機能療法
対象疾患
- 脳血管疾患の方(脳梗塞後、脳出血後、硬膜下血腫の術後など)
- 内科疾患(肺炎、心不全など安静加療、不活動による廃用症候群など)
- 整形外科疾患の方(骨折後、固定術後、人工関節置換術後、肩・腰・膝などの有痛疾患、スポーツ傷害・外傷など)
- 外科的手術後の方(腫瘍摘出術後など)
- 呼吸器疾患の方(慢性閉塞性肺疾患など)
- 代謝疾患のある方(糖尿病、腎不全など)(血液透析施行患者)
- 難病疾患の方(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症など)
- 小児発達障害の方(発達障害、言語発達遅滞、吃音など)
- 嚥下障害のある方
- 構音障害や失語症のある方
上記の疾患をお持ちの方に対して、医師の指示のもと、早期の介入を行っております。
理学療法(Physical Therapy:PT)
怪我や疾病により身体に不自由のある方に対し、身体機能(関節可動域、筋力、協調性など)、基本的動作能力(寝返り、起き上がり、立ち上がりなど)、歩行能力の回復を図ります。徒手的な治療、体操や運動を行い、必要に応じて物理療法(電気刺激、温熱、水治など)を用いて、疼痛などの症状の緩和や改善を図ります。
外来
※外来リハビリテーションをご希望される方
医師がリハビリテーションを必要であると判断されるとリハビリテーションを行うことが可能です。各診療科(内科、整形外科、脳神経外科など)の受診をお願いします。
※初日は原則、次回予約の取得となります。
外来理学療法では、怪我や病気のため日常生活に支障をきたした患者さんに対し、主治医の指示のもと保存療法や退院後の継続したリハビリテーションを提供しています。生活上の注意点や自主トレーニング指導など積極的に行い患者さんに寄り添った治療が行えるよう支援していきます。
またスポーツ障害・外傷後の競技復帰に向けたリハビリテーションにも力を入れており、外来リハビリテーションでのフォローや地域クラブチームへのトレーナー介入なども行っております。
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肩関節のリハビリテーション
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筋力訓練場面
入院
医師の指示の下、入院・発症直後より早期介入を行い、寝たきり等による廃用症候群予防のため早期離床を目標に病室及びリハビリテーション室で行います。病状に合わせたリスク管理のもと、医療従事者チーム連携を図り、機能障害・基本的動作能力の回復を目指します。また、退院に向けて在宅生活を想定した動作練習、生活指導、環境整備等を行います。
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松葉杖の歩行リハビリ
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エルゴメーター訓練
作業療法(Occasion Therapy:OT)
医師の指示の下、入院・発症直後より早期介入を行い、寝たきり等による廃用症候群予防のため早期離床を目標に病室及びリハビリテーション室で行います。病状に合わせたリスク管理のもと、医療従事者チーム連携を図り、機能障害・基本的動作能力の回復を目指します。また、退院に向けて在宅生活を想定した動作練習、生活指導、環境整備等を行います。
外来
整形外科疾患 特に手の怪我・病気(骨折、靭帯損傷、関節不安定、関節症、手根管症候群など)の保存療法・手術後のリハビリ、中枢神経疾患、神経難病等、外来及び入院後の継続したリハビリも行っています。
スプリント療法
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痛みのある関節や、靭帯損傷などによる不安定な関節を装具を作成し保護します。指の動きを補助する場合もあります。
発達外来
作業療法士2名が、お子さんの発達段階に応じて色々な遊具を利用し、遊びを通じて体を動かす事や、机上での手の運動等を行い、身体に入ってくる感覚を調整・整理できるよう、運動面・認知面・情緒面の発達を促します。
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感覚統合室
入院
医師の指示のもと、入院直後より早期介入を行っております。リスク管理のもと早期離床を進め、ベッド上安静による患者様の身体機能の低下、精神機能の低下など廃用症候群を予防します。入院中の日常生活動作(食事・更衣・トイレなど)早期獲得のため、患者様の生活の場でもある病棟でのリハビリや、病室の環境調整を行います。また退院後の生活を想定し家事動作の獲得、仕事への復帰を目指した訓練を行っています。
病気や怪我、もしくは、生まれながらに障がいのある方など年齢に関係なく、日常の生活に支援が必要なすべての人に関わります。
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日常生活動作訓練の場面
言語聴覚療法(Speech-Language-Hearing Therapy :ST)
主に成人の言語障害 <高次脳機能障害、失語症、発声発語障(①音声障害、②構音障害、③吃音>摂食嚥下障害を対象とし、障害のある患者さんについて、その機能の維持向上を最大限に図るために言語訓練、またこれに必要な検査・測定、及び助言・指導、その他を援助し、障害を持ちつつも生き生きとした生活が送れるように支援いたします。
また、嚥下障害のある患者さんに対しては、より安全な食事がとれるように、嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査などを実施して、食事の援助をしております。
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小児言語訓練も行っております
言語障害の原因は、①聴覚の障害、②発声発語気管の障害、③言語知識の障害 の3つのグループに分けられ、これらが重複して起こる場合もあります。小児の場合は、器質的・機能的な原因による構音障害や吃音、言語発達遅延(聴覚の障害、知的機能の障害、特定の脳機能の障害、対人関係・言語環境の問題など)によるものが主に考えられます。
ことばの遅れ、発音の誤り、吃音、コミュニケーションに問題があるなどの症状のお子様の悩みの方は、ご相談下さい。
外部活動
スポーツサポート
現在2チーム(バスケットボール、スノーボードスクール)
当院では外部スポーツ活動を通してケガの予防(障害予防)を運動器認定理学療法士が中心となり行っています。スポーツにケガはつきものですがケガは突発的に起こる”外傷”と蓄積された疲労・ストレスにより引き起こされる”障害”の2種類があります。
ケガをきっかけに全力プレーができない、結果が出ない等お悩みの方も多くみられます。
専門スタッフがケガの治療、競技復帰・継続する上で必要なセルフケア・トレーニングの指導を行うことで”障害予防”のお手伝いをさせていただきます。
ご興味のある方は下記連絡先までお問い合わせください。
※また、当院でケガ・外傷後のリハビリをしたい、どうしたら診てもらえるかなどもお気軽にどうぞ。
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学校保健活動
近年、子供達の体力低下や運動の二極化、子供ロコモティブシンドロームなど様々な健康問題が取り上げられています。子供の頃の運動習慣や生活習慣は生涯健康に生活する上でとても重要です。当院リハビリテーション科では2018年より“身体磨きプロジェクト”として上小地区の小中学校(2024年現在 小学校8校、中学校3校の計11校)で活動しています。また、講演会を通じ教職員・保護者の皆様と成長期の運動の大切さを共有しています。新たな試みとして近隣小学校運動器検診サポート活動にも取り組んでいます。
<活動内容>
・身体みがき:対面・オンラインでの集団体操指導(体力向上の運動、ストレッチなど)
・講演会:学校保健委員会、出前講座、その他団体からの講演依頼
・個別相談:中学校保健室での個別相談(部活動・学校生活での身体的問題について)
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講演会
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個別指導
ママの輪
上田・丸子地域は産後女性の身体的ケアをする場所が少ない現状があります。
当院で2019年より、産後女性の身体的ケアのお手伝いをしたいというコンセプトから「ママの輪」という活動を開始しました。
現在は上半期(4~9月)、下半期(10~3月)に分けて4~5回の講座を開催しています。産後は様々なトラブルが生じやすく身体的・精神的にも不安定になりすいです。身体的ケア、育児姿勢や動作の工夫で体への負担を減らすことが可能です。ご興味のある方、トラブルをお抱えの方気軽にご参加・ご相談ください。
【講座内容】
①育児姿勢・動作編 ②尿トラブル編 ③腰痛編 ④肩こり・肩痛編
2024年実績
疾患別各科推移(2022、2023年度との比較)