医療リハビリテーション科
医療保険の患者さんを対象としております。入院・外来患者に対してリハビリテーション医療を提供致します。
施設基準
- 脳血管疾患等リハビリテーション料(Ⅰ)
- 運動器リハビリテーション料(Ⅰ)
- 呼吸器リハビリテーション料(Ⅰ)
- 廃用症候群リハビリテーション料(Ⅰ)
スタッフ
- 理学療法士(PT):10名
- 作業療法士(OT):5名
- 言語聴覚士(ST):3名
- 事務:1名
対象疾患
- 脳血管疾患の方(脳梗塞後、脳出血後、硬膜下血腫の術後など)
- 内科疾患(安静加療または不活動による廃用症候群など)
- 整形外科疾患の方(骨折後、固定術後、人工関節置換術後、肩・腰・膝などの有痛疾患、スポーツ傷害・外傷など)
- 外科的手術後の方(腫瘍摘出術後など)
- 呼吸器疾患の方(慢性閉塞性肺疾患など)
- 代謝疾患のある方(糖尿病、腎不全など)(血液透析施行患者)
- 難病疾患の方(パーキンソン病、筋萎縮性側索硬化症、脊髄小脳変性症など)
- 小児発達障害の方(発達障害、言語発達遅滞、吃音など)
- 嚥下障害のある方
- 構音障害や失語症のある方
上記の疾患をお持ちの方に対して、医師に指示のもと、早期の介入を行っております。
外来にてリハビリテーション治療を希望される方へ
理学療法(PT)
理学療法(Physical Therapy:PT)は、何らかの疾病や障害により身体に不自由のある方に対し、身体機能(関節可動域、筋力、協調性など)、基本的動作能力(寝返り、起き上がり、立ち上がりなど)、歩行能力の回復を図っていきます。そのために、徒手的な治療、体操や運動を行い、必要に応じて物理療法(電気刺激、温熱、水治など)を用いて、疼痛などの症状の緩和や改善を図ります。
当院理学療法は、入院・外来ともに患者さん1人に対して1人の理学療法士が担当となり、治療や運動、動作練習を施行いたします。医師の指示の下、発症直後や手術直後など早期から病室のベッド上で実施もします。その後、退院に向けて在宅生活を想定した動作練習も行っております。
またスポーツ傷害・外傷により競技復帰に向けたリハビリテーションにも力を入れており、外来リハビリテーションでのフォローや地域の子供たちのクラブチームへのトレーナー介入なども行っております。
作業療法(OT)
作業療法(Occasion Therapy:OT)とは、身体または精神に障がいのある方に対して、生活していくために必要な動作や社会に対するための能力の回復を目指し、治療を行います。その手段の一つとして、様々な作業や手工芸を用いる事が特徴です。治療を行うために、様々な検査を行い、身体の機能や日常生活の状況を把握します。
病院の中での作業療法は、病気や怪我、もしくは、生まれながらに障がいのある方など年齢に関係なく、日常の生活に支援が必要なすべての人に関わります。
当院での対象疾患は、中枢神経疾患や内科疾患、整形外科疾患などが多いですが、昨年度より発達障害児の外来リハビリテーションにも携わっています。
言語聴覚療法(ST)
言語聴覚療法(Speech-language-hearing Therapy)では、主に成人の言語障害 <高次脳機能障害、失語症、発声発語障(①音声障害、②構音障害、③吃音)>、摂食嚥下障害を対象とし、障害のある患者さんについて、その機能の維持向上を最大限に図るために言語訓練、またこれに必要な検査・測定、及び助言・指導、その他を援助し、障害を持ちつつも生き生きとした生活が送れるように支援いたします。
また、嚥下障害のある患者さんに対しては、より安全な食事がとれるように、嚥下内視鏡検査・嚥下造影検査などを実施して、食事の援助をしております。
小児言語訓練も行っております
言語障害の原因は、①聴覚の障害、②発声発語気管の障害、③言語知識の障害 の3つのグループに分けられ、これらが重複して起こる場合もあります。小児の場合は、器質的・機能的な原因による構音障害や吃音、言語発達遅延(聴覚の障害、知的機能の障害、特定の脳機能の障害、対人関係・言語環境の問題など)によるものが主に考えられます。
ことばの遅れ、発音の誤り、吃音、コミュニケーションに問題があるなどの症状のお子様の悩みの方は、ご相談下さい。
平成27年度診療実績
*現在、患者数はグラフのように年々伸びております。今後もより多くの方にリハビリテーションを提供できるよう、尽力して参ります。