中期事業計画・活動報告
今年(2023)度は、止まることを知らない国際紛争、急激な円安、大幅な物価高、人手不足等、社会情勢が非常に不安定でありましたし、今後の見通しも立っていません。また、元旦には能登半島地震が発生し、被災地に甚大な被害をもたらしております。病院を取り巻く環境は、不安定な社会情勢の影響を大きく受けながら、非常に厳しいものとなっております。また、新型コロナウィルス感染症は、5類へ分類が変更となりましたが、感染力が強く警戒すべき感染症であり、病院の患者さんへの対応は変わっていません。
一方、少子高齢化の進展に伴い2008年にピークを迎えた総人口数が減少に転じ、今後加速度的にペースが速まり、併せて人口構成の歪みも一層顕在化していくことも推計されております。
上田市の人口推計では、向こう20年で、老年人口(65歳以上)は47千人程度で推移するものの、生産年齢人口(15~64歳)は現在の82千人から61千人に激減する予測となっています。このことが様々な面から社会環境に大きな変化をもたらすことは確実であり、医療・介護の側面では、従事者の確保が困難になるとともに、在宅医療・介護の担い手が大幅に減少することを意味します。今まで以上に精度(質・量)が高く、しかも効率的な医療・介護サービスの提供が求められるものと認識しております。
目まぐるしい環境変化に適切に対応していくため、3ヵ年の中期事業計画に基づく年度計画を策定いたしました。計画の根幹となる基本的な考え方は、 「激動の時代だからこそ基本をしっかり見据えよう」すなわち、丸山会の理念・方針に沿った、患者さん・利用者さん中心の医療・介護、地域しあわせ創りへの貢献です。その上で、経営としっかり向き合い、堅固な経営基盤を構築していきたいと考えます。
丸山会は、幸いなことに超高齢化社会への変遷を受け入れるインフラを保有しております。2013年度に新築移転した丸子中央病院を中核施設として、2拠点の介護医療院、4拠点の介護老人保健施設、医療と介護の総合相談ステーション、通所リハビリテーション、訪問看護・リハビリテーション等の在宅サービス、人間ドック・検診業務によるガン等の早期発見、疾病予防等、これら各々の質の向上を図りながら、グループ・法人内連携を強化して、厳しい時代に対応してまいりますので、関係各位におかれましては、今まで以上にご支援、ご指導・ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。
2024年3月
特定医療法人 丸山会
理事長 丸山 和敏
丸山会第四次中期事業計画(2023~2025年度)(PDFファイル)
丸山会第三次中期事業計画(2020~2022年度)(PDFファイル)
丸山会第二次中期事業計画(平成29年~31年度)(PDFファイル)
丸山会中期事業計画3ヵ年計画(平成26年~28年度)(PDFファイル)
丸山会中期事業計画に基づく2020年度活動報告(PDFファイル)
丸山会中期事業計画に基づく2019年度活動報告(PDFファイル)
丸山会中期事業計画に基づく2018年度活動報告(PDFファイル)
丸山会中期事業計画に基づく平成29年度活動報告(PDFファイル)
丸山会中期事業計画に基づく平成28年度活動報告(PDFファイル)
丸山会中期事業計画に基づく平成27年度活動報告(PDFファイル)
丸山会中期事業計画に基づく平成26年度活動報告(PDFファイル)