糖尿病センター
健康であるために:糖尿病に関心を
『顔色を見る』だけで、貧血や黄疸などの重大な病気に気づきます。一方、心臓や脳、腎臓、肝臓などの病気は、自覚症状が乏しかったり、場合によってはそれに慣れてしまい、放置されてしまうことも多いという現実があります。糖尿病はそのような病気の代表です!
糖尿病は、今日、さまざまな生活習慣病の原因となることが解っており、その予防や治療の必要性が、TVや新聞、講演会などで広く説かれてはいるものの、未だ患者数が増加し、その合併症の腎不全は、新たに透析導入される原因の首位の座からおりず、同じく網膜症は中途失明原因の第二位を占め続けているなどして、およそ、糖尿病が一生を通じて私たちの幸せの礎をそこない続けていく問題となることが、私達の日常的な知識として行き渡っていないのが現状と思われます。さらにいえば、糖尿病の予後に、地域差があることも解っていて、この病気には地域の特性を考慮した予防と、そこに在住する患者さんやご家族にとって、受け入れやすくまた支援可能な療養指針の提示が重要と考えられます。
当糖尿病センターでは、以上のような視点に立ち、①糖尿病療養が一生安心して続けられるよう支援すること②そのための、他職種や他科との緊密な集学的連携③患者さん相互の交歓の場の提供④広く生活習慣病の知識の向上のための学びの場の提供、を通じて一人でも多くの糖尿病患者さんに、『一病息災』を胸に、充実した人生を送っていただくよう努めたいと思います。皆さま、お気軽にご相談ください。
外来の特色
医師だけではなく様々な職種が参加し、それぞれの専門性を発揮していくチーム医療を心がけています。
糖尿病とその療養指導全般に関する正しい知識を有し、療養指導を行うことができる医療従事者(看護師、管理栄養士、薬剤師、臨床検査技師、理学療法士等)が取得できる日本糖尿病療養指導士という資格があります。当院では、その日本糖尿病療養指導士が11名おり、食事療法・運動療法・インスリン導入の手技指導等幅広く活躍しています。
また、糖尿病の三大合併症といわれている糖尿病性網膜症・糖尿病性腎症・糖尿病性神経障害等に限らず、動脈硬化性の疾患を併発した場合には、眼科医・腎臓内科医・循環器医等連携を図り治療を行っています。
糖尿病は長く付き合っていくことが必要になる病気であるため、時には治療を止めたくなってしまうこともあるかもしれません。そこで、同じ病気を抱える患者さんが集まり、互いに励ましあいながら(時には息抜きしながら)病気を上手にコントロールしていけるように、親睦を目的とした患者会~やまぶき会~があります。励ましあいながら和気藹々(わきあいあい)と参加されていますので、ご希望のある方はご相談ください。
糖尿病友の会~やまぶき会~
やまぶき会は、平成4年 大房裕和医師を指導医として発足しました。糖尿病の知識の普及と向上、会員相互の親睦、福祉の増進を図ることを目的に活動をしています。当初は18名だった会員は、多いときは146名を数えました。現在も多くの方にご入会いただいています。
糖尿病は長く付き合っていくことが必要になる病気であるため、時には治療を止めたくなってしまうこともあるかもしれません。そんな時には、同じ病気を抱える患者さんが集まり、お互いに励まし合いながら(時には息抜きしながら)病気と向き合っていく場が大切です。その一貫として、定期的に開催される学習会やイベントには糖尿病の患者さんに限らず糖尿病に関心のある方はどなたでも参加していただき、にぎやかに行われています。
当院のコメディカル(保健師・看護師・薬剤師・臨床検査技師・管理栄養士・理学療法士・歯科衛生士)も会員として一緒に活動しています。
医師紹介
大房 裕和(おおふさ ひろかず)
糖尿病センター長(1979年卒)
専門分野 | 内科 糖尿病 |
取得資格 | 日本糖尿病学会専門医・研修指導医 日本内科学会認定医・日本人間ドック学会専門医 健康管理アドバイザー 難病指定医(長野県) |
所属学会 | 日本糖尿病学会 日本内科学会 日本病態栄養学会 日本人間ドック学会 他 |
石川 守(いしかわ まもる)
専門分野 | 糖尿病 リウマチ 膠原病 |
取得資格 | 総合内科専門医 リウマチ専門医 リウマチ登録医 感染症専門医 |
所属学会 |